【映画】伝説となった3人のテノール歌手の世紀の競演を描くドキュメンタリー『甦る三大テノール 永遠の歌声』

プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ルチアーノ・パヴァロッティら伝説のテノール歌手の1990年ローマ カラカラ浴場でのコンサートから30年、初めて明かされる世紀の競演のバックステージ秘蔵映像などで紡ぐドキュメンタリー映画『甦る三大テノール』が、1月8日(金)からBunkamuraル・シネマほか全国順次公開になります。

ストーリー

©C Major Entertainment2020

1990年、FIFAワールドカップの歓喜とともにプッチーニの『誰も寝てはならぬ』は世界中の人々の耳に届くことになった。

ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、3人のテノール歌手が集い、世界54か国で8億人が視聴した“三大テノール”のコンサートがズービン・メータの指揮のもと初めて開催されてから30年。コンサート映像として公開された『三大テノール世紀の競演』(10)、『三大テノール 夢のコンサート』(16)とは違い、カラカラ浴場、ドジャー・スタジアムでのコンサートのこれまで未公開であったバックステージ映像と3人の17年間の活動の軌跡をドミンゴ、カレーラス、メータを含む多くの関係者の証言によって紡ぐドキュメンタリー映画が誕生した。

同じ時代にオペラ界で活躍し、ライバル同士として知られていれた3人が、何をきっかけに同じ舞台で競演を果たし、どのように成功を手にしたかの詳細が紐解かれていく。というドキュメンタリー映画です。

クラシックを人々に愛されるものに変えた3大テノールの軌跡

©C Major Entertainment2020

プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ルチアーノ・パヴァロッティ。3大テノールと呼ばれていた彼らが共演することによって、普段クラシック音楽が“敷居が高い”と考え、聴くことのなかった人たちの意識を身近なものにし、高い評価を得ました。芸術家同士はライバル関係になることが多いにも関わらず、彼らはすぐ打ち解けました。3人の美声がマッチして絶妙な化学反応を起こしたことが想像できます。

『誰も寝てはならぬ』。2006年のイタリア・トリノ冬季オリンピック開会式でルチアーノ・パヴァロッティが世界中に向けて披露した歌です。圧倒的な歌声と繊細なオーケストラ。魂に訴えかけるシーンは鳥肌ものです。

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オペラへの並々ならぬこだわり、またその舞台を作り上げるまでにたくさんの人が関わっていることがインタビュー形式で描かれ、会場の規模の大きさ、聴衆の多さには驚かされます。意外なのは、彼らがサッカーを愛していて、ワールドカップで楽曲が使われていたこと。たくさんの人たちが曲を聴くたびに名シーンを思い出すことでしょう。音楽というものはいつの時代も人々の心に深く語りかけ、気持ちをポジティブに変えてくれます。感情をたっぷりと込めて歌うオペラだからこそ、人々の心に響くのかもしれません。先の見えないコロナ禍のなかだからこそ、美声に癒されてみてはいかがでしょうか。

三大テノールはどんな人物?

左から、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティ、ホセ・カレーラス
©C Major Entertainment2020

3人のテノール歌手を簡単に紹介いたします。

プラシド・ドミンゴ
1941年1月21日スペイン、マドリードで生まれました。1949年メキシコに移住し、14歳の時にメキシコシティ国立音楽院に入学しピアノと指揮を学び、1959年メキシコ国立歌劇場でテノール歌手としてデビューします。その後オペラ界へもデビューを果たし、順調にキャリアを築き、のちに日本で松田聖子とデュエットしたミュージカルアルバム「ゴヤ…歌でつづる生涯」を発売します。1990年に三大テノールとして活動を開始します。

バルセロナオリンピック(1992年)では開閉会式に出演し、閉会式で歌唱したオリンピック賛歌が高い評価を得て、そのほかのオリンピックでもたびたび出演します。テノール歌手以外にも指揮者や芸術監督として幅広く活躍します。近年はバリトン歌手として活動しています。

ルチアーノ・パヴァロッティ
1935年10月12日イタリア、モデナで生まれました。1951年にモデナのサッカーチーム「レバント」に加入し、声楽教師マリゴ・ポーラに執事し本格的な声楽の勉強を始めます。その後音楽コンクールで優勝する等、輝かしい活躍をし、33歳にして世界三大歌劇場での出演を達成します。そして1990年に三大テノールとして活動を開始します。

その後、世界各国でコンサートを開催し、エリック・クラプトンやボン・ジョヴィ、マライア・キャリー等さまざまなアーティストと共に世界の恵まれない子供のためのチャリティ・ライヴを開催し続けました。そして2005年の台北のコンサートを最後に引退し、翌年のイタリア・トリノ冬季オリンピック開会式で披露した『誰も寝てはならぬ』が最後の演奏となりました。“神に祝福された声”、“イタリアの国宝”と称され、世界中の人々から愛された彼は2007年9月6日、すい臓がんのため他界しました。

ホセ・カレーラス
1946年12月5日スペイン、バルセロナで生まれました。幼少期から音楽的才能を認められ、8歳でスペイン国立放送に出演し、10代でスペインの名門リセウ音楽院で学び、リセウ劇場にてデビューします。その後、輝かしい活躍をし、若くして舞台にデビューし講演は大成功をおさめます。順調にキャリアを積んでいた彼ですが、40歳の時に急性白血病を患い闘病の日々を送ります。奇跡的に生還した彼は罹患した白血病の研究と骨髄提供者の登録支援事業に財政的支援を行うため「ホセ・カレーラス国際白血病財団」を設立しました。1990年にカレーラスの復帰とサッカーの祭典を祝うため三大テノールとして活動を開始します。

バルセロナオリンピックでは音楽監督を務め、イギリスの歌手のサラ・ブライトマンとのデュエットを閉会式で披露し観衆から拍手の嵐に包まれました。 経歴もさまざまな彼らがたどった軌跡を美しい楽曲と共にぜひ劇場で体感してください。

公開情報

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■『甦る三大テノール 永遠の歌声』
URL:https://gaga.ne.jp/threetenors/
出演:ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ズービン・メータ、ニコレッタ・マントヴァーニ、マリオ・ドラディ、ラロ・シフリン、ポール・ポッツ他
©C Major Entertainment2020
配給:ギャガ 提供;dbi inc
2020年1/8(金)Bunkamura ル・シネマ/立川シネマシティほか全国順次公開

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