【映画】直流か交流か、あの天才をも凌駕した『テスラ エジソンが恐れた天才』

電力システム、ラジオ、ラジコン、噴水、電気モーター、点火プラグを発明し、電流戦争でエジソンに勝利した〈天才発明家ニコラ・テスラ〉
愛だけは発明できなかった男の驚異の頭脳と孤高の魂が今、明かされる──!映画『テスラ エジソンが恐れた天才』が、3月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーとなります。もしも世界から消えてしまったら、私たちの暮らしが成り立たないものばかりを次々と発明したニコラ・テスラ。現代においても、オバマ元米国大統領、21世紀を代表するビジョナリーである故スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクから熱いリスペクトを受ける天才。

だが、「偉大な人物」という称賛に、常に「孤高」「異端」「狂気」という不穏な言葉がつきまとい、その最期は「栄光から没落へ」と語られてきた。発明王トーマス・エジソンとの間に勃発した〈電流戦争〉に華麗なる勝利をおさめ、富と名声を手にしたはずテスラに何があったのか? 当時の技術だけでなく、政治や文化など歴史的背景も忠実に再現し、テスラの仕事と生き方を詳細に描くことで、その謎に満ちた半生に迫る!

ストーリー

© Nikola Productions, Inc. 2020

クロアチアで生まれ、移民としてニューヨークへやって来たニコラ・テスラ(イーサン・ホーク)は、トーマス・アルバ・エジソン(カイル・マクラクラン)が経営する会社に就職する。時は1884年、エジソンのもとで驚異的な発明を成し遂げるつもりだったテスラだが、直流電流を支持するエジソンから、テスラが研究する交流電流を「非現実的で危険だ」と否定されてしまう。失望の果てにエジソンの会社を辞めたテスラは会社を設立するが、騙されて一文無しになり、ケーブル工事の仕事で何とか生計を立てる。1年後、ようやく復活したテスラは、交流システムを完成させて特許を取得し、発明家で実業家のジョージ・ウェスティングハウス(ジム・ガフィガン)と手を結ぶことになる。

勢いに乗ったテスラに、エジソンが勝負を挑んでくる。交流VS直流の〈電流戦争〉の幕が切って落とされた。その頃、テスラは金融家で大富豪のJ・P・モルガンの娘アン(イヴ・ヒューソン)と知り合う。テスラの天才ぶりに大いに興味を抱くアンに取り入れば、最大の後ろ盾を得られると分かっていたが、不器用なテスラは自分の流儀でしか近付けない。アンは逆にそんなテスラに、好意とシンパシーを抱くのだった。

© Nikola Productions, Inc. 2020

1893年、電流戦争はテスラの鮮やかな勝利で幕を下ろす。シカゴ万博の電気館が交流の灯で煌々と照らされ、“安全で安価で美しい”電気であることが証明されたのだ。エジソンは電力システムから手を引き、別の発明へと転身していく。学会から無視されていたテスラに、イェール大学とコロンビア大学から名誉学位が贈られ、テスラは一夜にして時の人となる。熱狂的な人気を集めていた、フランス人女優のサラ・ベルナール(レベッカ・デイアン)とも親しくなり、テスラの人生は初めて浴びるスポットライトに光り輝いていた。

だが、研究一筋の透明すぎる心が、実業界や社交界と不協和音を立て始める──。という実在した天才、テスラの半生を描いたストーリーです。

テスラといえばあの写真

© Nikola Productions, Inc. 2020

ニコラ・テスラといえば、凄まじい放電の装置の前で雑誌を読みながら椅子に座っているあの写真を思い出す方も多いと思います。成功をおさめたテスラは、その後、地球のどこにいても連絡が取り合える、高周波の電磁パルスによる送電を研究するため、1899年にコロラド州に渡り、取り組みます。テスラの発明が実現したら、「ニューヨークから瞬時に株価を得られる」と理解したJ・P・モルガンが15万ドルの投資を決めたが…。今もネットで「ニコラ・テスラ」を検索すると登場する有名なあの写真は、この頃のものです。

世界初の電気椅子に座った死刑囚

© Nikola Productions, Inc. 2020

世界ではじめて電気椅子に座った死刑囚をご存じですか。人物はウイリアム・ケムラー。内縁の妻ティリーを手斧で残忍に殺害した罪で収監されていました。このとき、電気椅子をつくったのが、テスラの当時の雇い主でもある、発明王エジソン。1890年7月に、世界初の電気椅子による“人道的な”刑がおこなわれた…はずでした。しかし結果は。『テスラ エジソンが恐れた天才』でご覧になってみてください。

テスラが思い描いた未来に生きる私達

© Nikola Productions, Inc. 2020

予告編と同時に解禁されたポスタービジュアルには、「彼がいなければ世界は100年遅れていた 。」というキャッチコピーが添えられています。大げさに感じる方もいるかもしれま ――せん、ですが本作を観終わる頃には、現代に生きる私たちの生活に根強く普及しているスマートホンや数々の家電製品、これからの未来にさらに活躍していくであろう電気自動車やドローンなどの先端技術も、テスラがあの時代に生きていてくれたからこそ、今に存在し得るのだと強く感じることができることでしょう。現代まではもちろん、これからの未来に至るまでの世界の文明に、テスラが与えた多大なる影響を思うと、決して大げさなキャッチコピーでは無いと思えます。ぜひ劇場でご覧下さい。

公開情報

© Nikola Productions, Inc. 2020

■『テスラ エジソンが恐れた天才』
© Nikola Productions, Inc. 2020
3月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
配給:ショウゲート
監督・脚本・製作:マイケル・アルメレイダ 
出演:イーサン・ホーク、カイル・マクラクラン
2020年/アメリカ/英語/103分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:TESLA/字幕翻訳:中沢志乃/字幕監修:松浦基晴
公式サイト:https://cinerack.jp/tesla/

Sassy (サッシー)

直感型おでかけアプリ

自分に刺さるスポットに出会える直感型おでかけアプリ。おでかけに欠かせない便利機能を搭載し、ハズれないスポットだけを厳選。これ1つで、出かけよう!

AppStoreでSassyをインストールする GooglePlayでSassyをインストールする