【映画】夢のマイホームは悪夢の住宅だった!?精神が崩壊する極限のサスペンス・スリラー『ビバリウム』

マイホームを持つという夢がやがて悪夢に変わる―。1度踏み入れたら戻れない究極のラビリンススリラーにあなたは耐えられるか?我々の暮らしに潜んでいるかもしれない日常の落とし穴を期待と不安を織り交ぜながら描いた本作を手掛けたのは新鋭ホラー監督ロルカン・フィネガン。ワールドプレミア上映されたカンヌ国際映画祭では観客が騒然となり話題が沸騰!『ビバリウム』が3/12(金)より TOHOシネマシャンテより全国公開中。

ストーリー

© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

新居を探すトムとジェマは、ふと足を踏み入れた不動産屋から、全く同じ家が並ぶ住宅地<Yonder(ヨンダー)>を紹介される。内見を終え帰ろうとすると、ついさっきまで案内していた不動産屋が見当たらない。不安に思った二人は、帰路につこうと車を走らせるが、どこまでいっても景色は一向に変わらない。二人はこの住宅地から抜け出せなくなってしまったのだ― そこへ送られてきた一つの段ボール。中には誰の子かわからない生まれたばかりの赤ん坊。果たして二人はこの住宅地から出ることができるのか―?というストーリーです。

見どころ解説

© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

登場人物がほぼ3人なので序盤から、この夫婦のように世界に取り残されたような居心地の悪い不安な気持ちにさせられます。また、その世界観は異様で恐怖を感じます。どこまでいっても整然と並ぶ同じミントグリーンの一軒家と空に浮かぶ不自然に大きさが均一な雲の数々、彼らの毎日のルーティンを見ていると、人間にとって不自然に単調な景色や毎日は精神的に落ち着かず退屈だということを見せつけられます。

© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

送られてきた赤ん坊が異常に早いスピードで成長していくのですが、その様子は子育てが一瞬で終わるかのように時間が早く過ぎると言われているような気がしました。夫婦の行動全てが皮肉めいており、人生の縮図のようにも見えました。

ビバリウムとは?

© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

この作品は、冒頭からかなり異様なシチュエーションにおかれることになります。 恐らくほとんどの観客は不思議で理不尽な環境に頭を悩ませることになるでしょう。本作のタイトルにもなっているビバリウムとはなにか知っていますか?それは普段あまり馴染みの無いワードですが、類義語でいうアクアリウムやテラリウムでしたら聞いた事がある方は多いのではないでしょうか。意味は【生態系の生息環境を再現した施設】です。この意味を踏まて鑑賞すると本作を読み解く鍵になるかもしれません。もうワンステップ理解を深めたい方は鑑賞後にカッコウという鳥の習性について調べてみるとさらに楽しめること間違いなし!

公開情報

© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

■『ビバリウム』
URL:https://vivarium.jp/
© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
2021年3月12日(金)、TOHOシネマズシャンテ他全国公開中
配給:パルコ
監督:ロルカン・フィネガン 
脚本:ギャレット・シャンリー 
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・プーツ、ジョナサン・アリスほか

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